このコロナ禍において「起業するならいつがいいのだろう」とお悩みの方も多いです。確かに、今起業したところで経済が活発でなければ失敗するのでは…という不安がありますよね。
しかし、当スクールでは「起業するなら今がおすすめ」とお伝えしています。コロナ禍によって成長している市場もあるからです。
そこで本記事では、今起業するならおすすめの業種を20個厳選してご紹介。また、コロナ禍を生き抜く成功ポイント・起業を勧める理由についても詳細にお話ししました。ぜひご覧ください!
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起業するなら今!な20業種を紹介
起業するならどんな業種でも良いというわけではありません。伸び盛りの市場で起業するからこそ、需要があり利益も得ることができるのです。
そこで、起業するなら今がおすすめの20業種を紹介します。ぜひ、今から起業したいという方は参考にしてみてください!
IT
コロナ禍でのオンライン社会をサイバーセキュリティやDMなどのITテクノロジー面で支える分野として、堅調に拡大しています。
しかも、2021年に独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が発表した「IT人材白書」では、IT人材の不足感を覚える企業が80%程度となっています。
人材が足りなければ、IT業界を担う企業の需要も高まるというものです。
今からIT企業として着々と実績を積み上げることで、他社への技術提供・人材斡旋・開発受託など幅広い面で活躍が期待できます。
電子部品・半導体
社会インフラを支えるITでのデバイス部門の製品・サービスを担う業界として、必須な分野です。
また、近い将来5G関連需要が堅調に推移する見込みもあり、テレワーク普及・企業のICT化など、電子部品・半導体業界に対する世界的な需要は拡大し続けています。
エンターテインメント
巣ごもりニーズを支えるゲームや動画配信などエンタメ業界も今後ますます有望です。
アフター・コロナには市場の成長が止まるのではないかという懸念もあるかもしれませんが、このコロナ禍で家の中でのエンターテインメント需要は根づきました。
収束の直後には、ある程度の売上の落ち込みはあるかもしれませんが、引き続き手堅い家庭からの需要は見込むことができるでしょう。
また近年では、VR・ARを導入したアミューズメント施設(東京ジョイポリスなど)も登場しており、家庭以外にもエンタメ業界の市場は広げられます。
この点から見ても、当業界の需要はより大きくなるであろうことは明確です。
ネットショップ
EC業界は、2013年から2020年にかけて市場規模が拡大しており、物販系分野への参入は今が好機だと言えます。
EC業界の繁栄に乗って、オリジナルグッズを販売するネットショップビジネスや中国輸入などをはじめとするOEM販売など、物販事業に取り組む人も増えています。
倉庫・物流
ECの発展に関連し、一見アナログな倉庫・物流業界ですが、消費者に製品を届けるニーズもまた拡大の一途で、むしろ現場では構造的な人で不足となっています。
EC業界の繁栄と比例して、購入された商品を運ぶ物流業界や保管する倉庫業界も活気に溢れています。
また、個人レベルで言えばトランクルーム市場にもビジネスチャンスがあります。
トランクルーム市場は2008年に270億円の市場規模だったものから、2020年で670億円、2026年には1,000億円を突破する見込みがなされています。(株式会社キュラーズによる調査)
物流業界への参入はハードルが高いですが、トランクルームオーナーとして倉庫業界に入ることは難しくありません。
医療
コロナ禍でのマスク・医療品その他、人々の生活や健康を守るための医療関係は、対策に直結した分野として必須なものです。
医療業界は人命に関わるものなので業界的にも法律的にも参入障壁は高いですが、コロナ禍で多くの人の健康意識が高まっている今こそ、収益性が期待できる業界でもあるのです。
フードデリバリーサービス
広義では物流の範疇(はんちゅう)に入りますが、こちらも人々の巣ごもり飲食ニーズを支える業界として成長が顕著です。
2019年から2020年にかけてフードデリバリーサービス業界の規模は50%も増加しており、2022年現在では6,303億円、2023年には6,821億円に達する見込みです。
この業界にUber Eatsなどのようなプラットフォーマーとして参入するのは資金的にも難しいですが、レストラン側として参入するだけでも収益を見込むことは可能です。
近年はフードデリバリーサービスに特化した店舗も増えており、中には複数の看板を持ち、厨房設備しかないゴーストレストランの存在も注目されます。
フードデリバリーサービスの認知度が高まった今、宅配だけでも収益の確保は可能。その上、接客の必要がないことから費用面でも最小限に抑えられます。
農業
AI技術やロボット、ドローンなど、IT化による農業の導入が進んでいる状況と、都心からの地域移住ニーズも相まって、今後成長が期待されます。
農業とAIやITなどのテクノロジーは相性が良いです。
例えば目標値と実績(収穫)に差が出た場合のデータ分析や作業工程におけるプロセスデータ分析、トラブルがあった際の異常値データ分析など、これまで農家の勘で行ってきた分野をすべて数値で測ることができるからです。
専門商社
自社の取扱い分野を集中・選択し、商品やサービス分野を特化して事業を行う専門商社の伸びが期待されます。これから起業するなら狙い目の分野です。
専門商社業界の役割はコロナ禍で「困りごと」が増えた現代において、明らかになったとも言えます。
特定のサービスや商品に特化している専門商社だからこそ、需要が急増に合わせて輸入し、国内に頒布できるという強みがあります。
社会全体のあり方が変容している今、求められる商品も移り変わりが激しくなります。
そんな変化に目を光らせ、需要のある商品を仕入れることができればビジネスチャンスを掴むことはできるでしょう。
アウトドア
「ひとりキャンプ」ブームなど、コロナ禍で消費者のアウトドア需要が拡大を続けています。これから起業するなら、アウトドア関連用品などの大きな伸びが期待できるこちらの市場でしょう。
「三密回避」の意識が高まる中でアウトドア・アクティビティを始める人も多く、消費の冷え込みが叫ばれる中でもキャンプ施設の一施設あたりの平均予約件数は100%超もざらにあるとのことです。
アウトドアメーカー大手のスノーピークは、コロナ禍中の2020年に過去最高業績をあげ、2021年12月第3四半期には営業利益が前年比119.3%(注1)になるなど、大衆の関心がアウトドアに向いていることがわかります。
人材派遣
国内の働き手不足は深刻で、更にコロナ収束をにらんで企業の人材採用活動も活発化しているため、市場は堅調に推移しています。人材派遣関連のビジネスも注目されます。
人材派遣業界のトレンドとしては、特定の業界に特化した派遣事業を行うことです。
中には幅広い業種向けに人材派遣を行っている企業もいますが、成長する業界の方が人材需要も高いですし、成長市場で就職したい・働きたいという人も多いのです。
本記事で取り上げている業界のどれかに特化した人材派遣事業で起業することで、好条件での人材派遣事業ができるでしょう。
インテリア
住宅業界の動向と連動する業界ですが、引っ越しや住宅のリフォームなどに伴い、格安家具のまとめ買いなど需要が伸びています。最近では国内の新設住宅着工戸数も堅調に推移しています。
2020年-2021年の売業界規模は1兆3,017億円で、成長率としては前年から0.8%落ち込みました(注2)が推移としては好調です。
市場規模拡大の理由はコロナ禍による外出自粛で、家庭内における収納家具や日用品などの生活雑貨の需要が増えたことが挙げられます。
ニトリやイケアなど大手家具メーカーが功績を残したことは当然のこと、個人によるネット販売なども盛んに行われ、インテリア業界への参入障壁は低いと言ってよいでしょう。
ネット証券
自由な取引時間や安い手数料などが人気となり、全体のシェアを拡大させています。
ここ最近、多くのビジネスマンや個人投資家が取引プラットフォームをネット証券に移行させています。
その背景としては、スマホで手軽に小額から投資を始められるということが関連しています。
これから起業するなら、こうした市場に関連するビジネスに注目すると面白いでしょう。
リサイクル
コロナ禍での厳しい経済環境下ですが、景気の悪化とともに消費者は生活防衛意識を強め、廉価品の多いリサイクルショップが支持されています。
これから起業するなら手軽に取り組める分野としてこちらの業界はおすすめです。
また近年ではサステナビリティの観点から中古品をあえて選択する層が増えていたり、外出自粛を機に家の不用品を処分する人が増えたりと、リサイクル業界への需要は増す一方です。
このような状況でリサイクル業者として起業することは、起業の成功確率を鑑みた上でも可能性のある選択だと言えます。
電気通信工事
公共設備の老朽化に伴う対応など、建設関連の需要が増加しており、これに伴う各種電気通信工事の需要も増加しています。業界の裾野は広く、堅調なニーズに支えられています。
2020年における電気通信工事業界の売上高は大手9社すべてが前年を上回っており、そのうち5社は増収増益と好調です。2021年は2020年の五輪需要がない分、市場規模が下がりましたが、利益率は前年比4.3%増と好調です。(注3)
ソフトウェア
ソフトウェア業界はインターネットの普及やインフラ回線の高速化に支えられ、業界の新たなけん引役の立場を強めています。ニーズも多岐にわたり、スキルがあればこれから起業するなら有望な分野です。
2020年に日本M&Aセンターがソフトウェア業界の経営者に対して行った調査によると、今後は新規参入が増えること、DX化が推進されることなどを意識した回答が多いです。
この観点から、市場として成長期にあることとDX化にビジネスチャンスがあることが見受けられます。
コンサルティング
政府の掲げる働き方改革などにより、多くの企業で労働時間の見直しや環境整備など、業務の効率化が求めらています。能力さえあれば資金も必要なく、これから起業するならおすすめの分野です。
将来の見通しが難しい現在において、起業するのであればコンサルティングをはじめとした低資金起業がおすすめです。
最近はインターネットを介した「ネットコンサル」も増えており、ノウハウや知見があればいつでもどこでもコンサル業を始められる環境になっています。
本業のかたわらで他者へのコンサルティングを始め、集客が安定したら本業に乗り換えるといった選択肢ができるのも1つの魅力です。
別事業で結果を出した上でコンサルを始めることで成功確率を上げることができるでしょう。
介護
2025年には後期高齢者人口は2,179万人に達する(注4)と推計される中、今後増大する高齢者への支援を担う介護業界に対する、期待とニーズが拡大するのは明らかです。これから起業するなら失敗リスクの少ない業界として注目されます。
需要増加だけではなく、国からの支援制度もあり、事業として優遇されているのが介護業界の実態です。
社会貢献にもつながり、利益も確保できる「WIN-WIN」な関係が築けるのも介護業界の魅力なので、興味がある方は始めてみてはいかがでしょうか。
ドラッグストア
コロナ禍の追い風もあり、ドラッグストア業界は売上を好調に推移させています。マスクや消毒液など、生活関連の需要も引き続き堅調です。消費者の巣ごもり需要や、外出自粛による「買いだめ」需要も追い風となり、ビジネスとしても順調です。
2021年におけるドラッグストア業界の業界規模は7.5兆円となり、市場成長率は前年比6%増(注5)と好調です。
コロナ禍での外国人観光客によるインバウンドの減少にもかかわらず市場が成長しているということは、国内需要がそれをも上回るレベルで増加したということ。
物販事業
取扱ジャンルは多岐にわたり、また商品種類も非常に多く、インテリア雑貨やアロマ関連商品、健康・美容グッズなど様々な商材を販売することが可能です。
こちらもコロナ禍による外出自粛がきっかけとなり、自宅で快適に過ごすための試みとして雑貨の購入量が増加したことが考えられます。
先述の通り、雑貨などを扱う物販事業は需要の変化に強く、流行に乗ることで収益確保は比較的に容易なものとなります。
雑貨屋など店舗型事業を始めるとなると費用がかかる一方で、インターネットを介した販売事業であれば、低資金で始められるという利点があります。
「起業するなら今!」な4つの理由
上記でおすすめの業種を紹介しましたが、そもそも「なぜ、今起業すべきなのか?」という理由も解説します。この見出しを読んでいただくことで、より起業すべき理由がはっきりと分かるはずです。
巣ごもり消費が最大化している
コロナ禍による巣ごもりでオンライン消費が史上最高となり、この分野での可能性が逆に非常に高まっています。
経済産業省のデータ(2021年 電子商取引に関する市場調査)によれば、2013年時点で11.1兆円だった市場規模は、2021年には19.3兆円規模にまで成長しています。
また、コロナ禍で必要以上に増えた時間を利用して、今まで以上にじっくりと起業について考え、準備する時間が増えました。
特に、IT領域ではコロナ禍以前から、スキルギャップや人材不足が叫ばれていた領域ですが、リモートワークの増加で、IT人材に対する需要は一層高いものとなっており、「売り手市場」として活況を呈しています。
IT企業によるIT人材の不足感は、2016年は75.5%だったものが、2年後の2018年は92%にも拡大しています。
またIT人材は最悪のシナリオで79万人、中間シナリオでも45万人が不足すると予測されています。2030年には新卒者とすべての転職者を含めた人数を合計しても、その10%以上IT人材が不足すると予測されています。
事業がオンラインで完結できるようになった
新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワークやリモートワーク、在宅勤務が定着し、政府が主導する副業の取り組みが増大しています。
さらに、将来のニューノーマル社会の到来もにらんだ社会環境の大きな変革に伴い、新たなビジネスチャンスもまた拡大しています。
ビジネスのオンライン化により、様々な企業では、従来は中心であった窓口や店舗での接客から、オンラインやチャットボットでの対応へと切り替え、社内外での営業活動や打合せもWEB会議などでの活動が急速に普及しています。
こうした状況下、国内でもEC市場の伸び率が顕著で、経済産業省の市場調査によれば、すでにコロナ禍の前からBtoCにおけるEC市場は伸張し、2020年には前年比8.08%増の約19.2兆円まで拡大しました。
またコロナに拘らず、終身雇用制度の崩壊によって働き方が多様化し、選択肢のひとつとして起業を志す動きが加速していることも挙げられます。
新会社法による1円企業・一人会社により起業へのハードルも非常に低くなりました。
こうした様々な社会環境の変化から、国内でも起業の動きは今後ますます活性化していくとみられます。
他業界との連携がしやすい
「DX(Digital transformation)化」という言葉が普及してきたところからも分かる通り、ITと他業界の連携がしやすい時代となりました。
代表的な例はフードデリバリーです。飲食業界とIT業界(注文アプリ)の連携によって利用者が増え、フードデリバリー市場の規模は4,183億円(2019年)から7,975億円(2021年)と大成長を遂げました。(注6)
注6:外食・中食 調査レポート>2021年1-12月計のデリバリー市場規模は約7975億円の見込み、成長率は前年比27%増
これまで単体で成立していた業界も、他業界との連携によって新たな可能性が生まれる場合があるのです。
最近ではビジネスマッチングサイトと呼ばれる、他業種のビジネスパートナーを探すためのプラットフォームも増加しています。
低資金で起業ができる
IT活用によって低資金での起業が可能です。
例えば、Web系起業はPCと必要に応じてWebツールを揃えるだけですぐに起業することができます。
また、SNSやブログを使えば無料・低資金で自社を宣伝できます。無料で使えるリソースを活用することで起業のハードルを下げつつも、成功確率を上げることができるのです。
無料・低資金で使える起業ツール一覧
起業したときに使いたい無料・低資金のツールを下記にまとめました。ぜひ、低資金起業の際にご活用ください。
低資金で起業の成功確率を上げる方法
「起業の成功確率は10%」と言われる中で、起業を成功させるにはどうすればいいのでしょうか?
とてもシンプルなやり方として「起業で使える資金を10回分にわけ、最大10回起業できるようにする」という方法をおすすめします。
例えば、使える資金が100万円あるとすれば1回の起業で使えるのは10万円です。
こうすれば、10回に1回成功する起業を成功させる確率が格段に上がります。
一方でこんな疑問が湧き起こるでしょう。
起業するメリットとデメリット
起業にも良いこと・悪いことがありますので、両面を理解すれば起業をすべきかどうかや起業後にどういった対策を取ればいいのかを考えられます。そこで本項では今起業することのメリットとデメリットを解説します。
起業するならこんなメリットがある
まずは今起業することのメリットについて、下記の3点を解説します。
・働く時間・場所の融通が利く
・好きな事業に携われる
定年退職後も働くことができる
終身雇用制度が崩壊し、老後に2,000万円の貯蓄が必要だと言われている今、将来への不安を強く持っている人が増えています。
しかし起業して経営者になれば定年退職制度に従わずにいつまでも働くことができ、退職後の収入に関しても不安を持つことはありません。
「老後にまで働かなくてはいけないのか」との声もありそうですが、自分の生きがいとなる仕事で起業できればいつまでもやりがいを持って過ごすことができるのです。
下図をご覧ください。
定年退職後に働く理由として経済的な悩みが多いのは想定できますが、社会貢献・趣味・働くことへの熱意など「やりがい」に関わる理由も多いことが伺えます。
退職後に仕事から離れるよりも、仕事を1つのライフワークとして捉えている人が多いのです。
もちろん時間給などで働き口を探すのもいいですが、自分が主体となって働きたいというモチベーションの方にはやはり起業して経営者となることを推奨します。
働く時間・場所の融通が利く
会社員として働いている以上、就業規則や仕事のリズムに従って生活をする必要があります。
一方、自分で起業したならある程度、働く時間や場所などを自分で決めることができます。下図をご覧ください。
働く場所や時間帯に関しては、起業家の裁量が非常に大きいことが分かります。
好きな事業に携われる
あくまで市場に需要がある事業を選ぶことが前提ですが、好きな事業で起業すれば、自分が熱意を傾けられる業界に携わることができます。
「好きこそ物の上手なれ」という言葉もあるように、好きな仕事だからこそ長時間でも続けられ、結果としてプロフェッショナルになることができるわけです。
アントレカレッジ中村司もゴルフ好きがこうじてゴルフ関連事業を立ち上げましたが、熱意を傾けられる対象なので楽しみながら事業拡大をするという理想系を実現できています。
起業するならこんなデメリットがある
次に「今起業することに対してこんなデメリットがある」という話をします。
起業の悪い点も理解してリスクを知った上で起業に向かえば、起業の成功確率は上がるでしょう。本項では下記3点のデメリットを解説します。
・必ず収入を得られるわけじゃない
・老後の年金が少ない
成功も失敗も自分の責任
起業後の成功・失敗はすべて経営者である自身の責任です。
会社で働いている場合、失敗をしたら組織として対応することができますが、個人事業主や経営者の場合には事業の中心である自分が対応しなければなりません。
細心の注意を払うとともに、失敗をしたときの対応についても考えておくことを推奨します。
必ず収入を得られるわけじゃない
会社で働いていると雇用契約通りに給与が与えられますが、起業家の場合には必ず収入を得られるとは限りません。取引先が急に仕事を打ち止めにする可能性もあれば、プライベートでトラブルが発生して働けなくなる場合もあります。
福利厚生が整った会社なら補償をしてくれますが、起業家にはそういった補償がありません。
「経営セーフティ共済」などの共済制度に加入しておくことで、もしもの自体にも対応できます。
平常時こそ、こういった制度に投資しておくべきだと言えるでしょう。
老後の年金が少ない
個人事業主の場合、加入できる年金制度は「国民年金(基礎年金)」のみです。国民年金は、毎月1万6,540円を40年間支払うことで老後に月6万5,000円が支給される制度です。
一方、会社員は「厚生年金」に加入でき、老後の受給額は月15万円〜17万円となります。
このように年金受給額を比較すると、老後においては厚生年金を支払う会社員の方が安心です。
コロナ禍の今、起業するなら守るべき成功ポイント5点
次に、今起業する上で重視したい点について以下の5つを解説します。
・起業のゴールを決めておく
・スピード感を重視する
・無店舗型で起業する
・SNSやブログを活用する
起業するにあたってポイントを押さえることは重要で、これらの点を頭に入れておくだけでも十分なリスクヘッジが可能となるのです。
それでは早速見ていきましょう。
低資金で起業する
起業をする上で「どれだけ予算をかけずに起業できるか」という観点は非常に重要です。
1回の起業に全財産をかけたり借金をしたりするのはリスクが高く、失敗すれば経済的致命傷を負いかねないからです。
起業のゴールを決めておく
事業の流行り廃りが早い現代においては、起業のゴールをどこに設定するのかは重要な観点です。
目標が定まらないまま起業すると、業種や事業戦略、マーケティングなど色々な局面で最適解を選ぶことができません。
例えば「年商10億円の企業を売却する」という目標があるとすれば、選ぶべき業界は絞られます。まずは目標を設定し、そこに最短で到達できる選択をしていきましょう。
スピード感を重視する
また、起業家にとってスピード感が重要です。「起業するには緻密な計画や慎重な姿勢、完璧な仕上がりが必要だ」と考える人が多いです。
しかし、そうではありません。
むしろ完成度60%で世に出し、ユーザーからのフィードバックを受けて100%に近づけていく方が良いのです。
なぜなら、少しずつ利用者の希望に近づけるので、最終的に利用者の要望にあったものが出来上がるからです。
反対に、初めから100%の完成度で出しても「顧客が求めているものと違ったから売れなかった」というケースは少なくありません。
今起業するからこそ掴めるビジネスチャンスがあるでしょう。
それを「誰よりも早く」掴みにいく姿勢こそ、起業家に必要な姿勢なのです。
無店舗型で起業する
DX化の恩恵で、お店を持たない無店舗型起業のハードルが下がりました。
お店の看板がなくても正しくインターネット上でマーケティングを行えば、十分に顧客を獲得することはできるのです。
Web系スキルを生かした起業はもちろんのこと、出張サービスやフードトラックなど、店舗がなくとも事業として成立する起業アイデアは山のように存在します。
SNSやブログを活用する
SNSやブログは無料で使えるマーケティングアセットのうちの1つです。近年、プロモーションがうまくいっている事業の多くがSNSやブログを活用している傾向にあります。
SNSやブログの強みは店主の人間性を伝えたり、見込み客とコミュニケーションが取れる点にあります。
来店前の見込み客にも愛着を持ってもらえるため、SNS・ブログマーケティングは非常に重要です。
アントレカレッジでもいち早くSNSマーケティングに注目し、特化型の講座を用意しました。
個人事業主から企業経営者まで幅広く応用できるSNS・ブログにこそ、ビジネスチャンスが見出せるという点を覚えておいてください。
起業するなら知っておきたいアイデア発想法
次に、今からの起業で成功しやすいアイデアを見つけるための発想法について以下4点を紹介します。
・成長市場を探す
・ストックビジネスと単発型のハイブリッド
・起業アイデアのフレームワークを活用
今だからこそ活用できる起業アイデアの発想法なので、できるだけ早く実践してみましょう。
広告を出している業界を見る
需要のある市場を調べる方法として、企業広告がどこの業界から出ているのかを調べることは効果的です。
なぜなら、広告を出すにはまとまった費用がかかるため、その市場には確実に需要があると判断している企業が存在するということだからです。
Google広告だけではなく、電車の吊り広告やビルの大型看板など色々なところに企業広告は出されています。
この視点を持てば街中は起業アイデアの宝庫であることに気づくでしょう。
成長市場を探す
市場規模の遷移を見ながら成長している業界を探すのも有効です。
市場が成長しているということは、需要が増え続けているということに等しいからです。下図をご覧ください。
市場が導入期・成長期の段階では需要が伸び続けるため、売上も拡大しやすいです。
反対に成熟期・衰退期には市場が縮小傾向にあるので、一企業がどれだけ努力しようとも売上を伸ばすことは困難です。
市場を一変させるほどの起業アイデアがあれば良いですが、基本的には導入期・成長期の成長していく市場を探し、その市場に当てはまる起業アイデアを考えることが得策です。
ストックビジネスと単発型のハイブリッド
事業を大別すると、ストック型と単発型の2種類が存在します。それぞれのメリットは下記の通りです。
一般的にはストックビジネスの方が良いとされていますが、単発型事業とストック型事業のどちらもあわせもつことおすすめします。
そうすれば単発型事業で資金を作り、ストック型事業を時間をかけて構築していくことができるからです。
資金がない状態でストック型ビジネスを始めたとしても、資金不足で収益化まで持たなかったというケースも存在します。
このようにならないためにも、投資家のポートフォリオのように色々な事業を将来的には持てるようになりましょう。
そうすれば「今のフェーズでは、ストック型の起業アイデアを考えよう」といったような発想ができるようになります。
起業するなら読むべき本
起業家のマインドセットにとって重要な本を紹介します。
『完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change』
スティーブン・R・コヴィー博士が、成功しやすい人間の7つの特徴を解説したものです。
ここに書かれたものは「その場しのぎのテクニック」ではなく、人間の人格に通じています。
これは経営者の立ち居振る舞いにも通じており、アントレカレッジ講師の菅野・中村も20代の頃に読み、今でも実践しているものばかりです。
『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』
「資産をゼロにしてこの世を去る」ことがいかに意味のあることかを説いた本書。
非現実的な根性論ではなく、蓄積したデータを元に、どうすれば効率よくお金を使えるのかが論じられているのがとても面白いです。
アントレカレッジでも「お金だけが目的の人生にしてはいけない」ということを伝えており、働くだけではなく、資産を使っていかに幸福になるかという点は起業家として知っておくべきだと考えています。
『論語と算盤』
一生のうち、500以上の起業に携わった渋沢栄一が記した本です。
『論語』といえば孔子の精神論を記した本として有名ですが、渋沢栄一はこれを見事に「経済」に落とし込んでいます。
精神論と経済という2つの方向性をどうやって1つにまとめたのか、これから経営者となる方にとっては必見の本だと言えます。
まとめ
世界を襲ったパンデミック・新型コロナウイルスの感染拡大ですが、大きな社会・経済の停滞を招いた一方、こうした状況下でもむしろ、新たな社会生活の動向やニーズを追い風に、あらたなビジネスとして起業を志す人が世界的にも、また国内でも増えています。
この記事では、コロナ禍を克服し、その対策として有効と思われる各種ビジネス分野について、具体的に取り上げて解説しました。この記事を参考に、起業への参考としていただけることを期待しています。