個人事業主におすすめのセミナー5選！悪質セミナーの見分け方も解説

個人事業主が事業を成功させるためには、セミナーに参加するのも有力な手段です。セミナーに参加することで、開業手続きや事業に要するスキル、将来設計等の知識を得ることができます。

「個人事業主のセミナーって怪しくない？」と考える方もいるかもしれません。確かに詐欺セミナーを開催して事件に繋がったケースもあります（*1）。しかし、優良なセミナーに参加できれば起業の成功率を上げることができるので取捨選択が重要です。

そこで個人事業主がセミナーに参加するメリットや、おすすめのセミナーをお伝えします。

*1: 2016年にネット事業運営ソフトをセミナーで販売したアイレッジインベストメントの事件などが有名。

個人事業主向けのセミナーとは

個人事業主向けのセミナーとは、一般的にはIT起業や個人店舗等、小規模な事業ノウハウを指導するセミナーです。

開業方法やスキル・知識、個人事業主の資産設計等幅広いテーマでセミナーが開催されています。

個人事業主の働き方は法人とは異なる

通常の起業・経営セミナーに参加するのもありですが、個人事業主向けのセミナーに参加することでその働き方にあった知識を得ることができます。

個人事業主の働き方は法人と異なります。個人事業主の場合、人員を雇わないか小規模になる(*1)ので、業種も限定されます。また、個人事業主と法人では開業・税務手続きも異なります。

そのため、個人事業主が法人向けのセミナーに参加してしまうと実態の違いからセミナーの内容が参考にならないことがあるため注意が必要です。

*1: 個人事業者の売上高平均は963万円・法人は7,967万円 – 『小規模事業者の構造分析』2015年 中小企業庁

悪質な個人事業主向けセミナーを見分けるコツ3選

個人事業主向けのセミナーには悪質なセミナーもあります。

例えば、「システムを使えば稼げる」と謳って、ねずみ講のような形で高額でセミナーを提供している団体がありました。しかし実際は1人にもシステムを提供しておらず、1億円以上をだまし取る形となり、主催者が逮捕にまで繋がった事例が2016年(*1)にありました。

他にも「無料セミナーと謳って集客を行い、商材の購入やサロンへの参加を強要する」セミナー(*2)等もあるため注意が必要です。それでは、悪質なセミナーはどのようにして見分ければ良いのでしょうか。

*1:アイレッジインベストメントの事件を指す
*2: 「ビジネスセミナーへ参加したつもりが、実際はネットワークビジネスの説明会だった。」特定商取引法ガイド

主催者の実態・実績を確認する

セミナーを選ぶ際は主催者の実態や実績を確認することで、信頼できるかどうかが分かります。

実態や実績が明確でない場合、悪質なセミナーの可能性があるので参加を避けるのが無難です。現在はネット検索だけでも企業の実態や実績を確認できるため、参加前に必ず調べましょう。

講師の経歴を確認する

有益なセミナーを選ぶには、講師の経歴を確認することも大切です。経歴詐称がないかを確認するだけでなく、有益な情報を発信できる経験があるかもチェックしましょう。

セミナーの口コミや評判を確認する

個人事業主向けのセミナーに参加する前に口コミや評判を確認しましょう。口コミ・評判では、実際にセミナーに参加した方の声が聞けるため、セミナーのイメージが付きやすくなります。

セミナーの口コミ・評判が低い場合は、詐欺でなくとも有益な情報を得られない可能性があるため注意が必要です。

個人事業主がセミナーに参加するメリット6選

ここでは個人事業主がセミナーに参加する6つのメリットを解説します。

個人事業主としての開業方法を知れる

セミナーに参加することで、個人事業主の開業方法を知ることができます。

一概に個人事業主の開業と言っても実態によって異なります。税務署への開業届の提出は共通ですが、雇用の有無や許認可の有無によっては更に多くの手続きを要します。

独学だと手続きに漏れが出る恐れもあるため、セミナーで確実に習得するのが有効です。

専門的なスキルを学べる

個人事業主向けのセミナーに参加することで、専門的なスキルを学べます。事業に直接関係するスキルはもちろん、マーケティングや営業方法等も習得可能です。

事業に関するスキルを開業後に学ぼうとしても時間がないことが多いため、開業前に基礎知識を持てるのは利点です。

会計や税金の知識を得て節税ができる

個人事業主になると自身で帳簿を付け、確定申告を手続きを行う必要があります。適切な申告手続きをしないと、附帯税の対象となります。また、費用に計上できるものを計上しなければ、余計な税金を納めることになります。

税務や会計の知識をセミナーで身に付け、不要な支出を防止しましょう。

将来の資産設計について学べる

個人事業主は会社員と比較して年金額が少ないため、自身で資産設計を行う必要があります。個人事業主は、通常会社員が受け取れる厚生年金を受給できないためです。

そこで、個人事業主向けのセミナーに参加することで、自分に合った資産設計の手段を学ぶことができ、将来に備えることができます。

人脈を構築できる

個人事業主向けのセミナーに参加することで、人脈形成が可能です。

個人事業主同士の人脈を作ることで、情報交換や新しい仕事に繋がる場合もあります。幅広い情報を得ることで経営の意思決定にも繋がるため、他業種との人脈も重要です。

ビジネスプランのヒントを得られる

「個人事業主として開業したいがビジネスプランがない」という方もいるでしょう。そのような方がセミナーに参加することで、ビジネスプランのヒントを得られます。

特に個人事業主向けのセミナーの場合、個人経営向きの業種を中心として解説が行われるため、より得られるヒントが多くなるでしょう。

個人事業主がセミナーに参加するデメリット2選

個人事業主向けのセミナーには様々なメリットがある一方で、デメリットも存在します。ここではデメリットを2点解説します。

参加費用が発生する

個人事業主向けのセミナーに参加すると、参加費用が発生します。開業時は資金繰りが厳しいケースも多いため、成果を得られる可能性が高いセミナーを吟味しましょう。

事業内容によっては個人事業主向けじゃなくても良い

開業形態が個人事業主であっても、大人数を雇用する場合や、将来的に打規模な事業にする場合は、通常の起業・経営セミナーが向いている場合があります。

個人事業主向けのセミナーは小規模な事業向けのものも多いため、自分の事業形態に合ったセミナーを柔軟に選択しましょう。

個人事業主のおすすめのセミナー5選

個人事業主向けのセミナーは多く開催されているため、セミナー選びで迷う方も多いです。そこで個人事業主におすすめのセミナーを5つ解説します。

新しい働き方Lab

「新しい働き方Lab」は大手クラウドソーシングサービスのランサーズ株式会社が運営しています。

Webサイトの作り方やビジネスマンとしての言葉の使い方等、幅広いセミナーが開催されています。

また、フリーランス向けの動画講座も数多く配信されている点も特徴です。時間や場所に囚われずに学べることが利点です。

TOKYO 創業ステーション

TOKYO 創業ステーションでは、開業準備期間の方から開業直後の方向けのセミナーが数多く開催されています。

ビジネスプランの見つけ方や開業の心構え、個別的な事業に着目したセミナー等が開催されており、多くのセミナーを無料で受講できます。

また、TOKYO 創業ステーションでは無料相談会も行われているため、有識者に直接質問をしたい人にもおすすめです。

TOKYO 創業ステーションの詳細を見る

connpass

connpassはIT分野に特化した勉強会支援プラットフォームです。

プログラムからデザイン、ハードウェアまで様々なセミナー・勉強会が開催されています。カテゴリや日程でセミナーを検索できるため、多くのイベントから自分に合ったセミナーを見つけることが可能です。

開業前に必要な専門知識を学びたいという方におすすめです。

フリーランス協会

フリーランス協会では、実務で活用できる法律の基礎や、確定申告の手続き、マーケティング術等、事業に役立つ幅広いセミナーが開催されています。

対象者が明確に記されているため、自分に合ったセミナーか否かを参加前に判断することが可能です。

また、フリーランス協会の会員となることで、保険や福利厚生、コワーキングスペースの提供などの恩恵を受けることができます。

Schoo

Schooでは経営からビジネススキル、自己啓発、ファイナンス等様々な分野のセミナーが生放送形式で行われます。

チャット機能が存在するため、他の受講者の意見を取り入れながら受講することが可能です。また、ノート機能によって、セミナーの内容を整理しながら進めることができる点も魅力です。

アーカイブ動画も充実しているため、時間や場所に囚われず学ぶことができます。

まとめ

個人事業主として成功したい方は、セミナーに参加するのも有効な手段です。セミナーに参加することで、事業に必要なスキルや人脈、資産設計等を学ぶことができるからです。

しかし、中には悪質なセミナーも存在するため、正しいセミナーの選び方をすることが大切です。当記事では、セミナーの選び方や参加するメリット、おすすめのセミナーを解説したため是非参考にしてください。