アントレカレッジに入会する前に、困っていたこと、悩んでいたことは?
アントレカレッジのことを知る前から、料理教室を開きたいと考えていました。
しかし、どうすれば料理教室なんて開けるのかどうか、まったく手がかりもない状態でどう手をつけていいのかすら分からなかったんです。
そこで周りの人たちから情報収集を試みると、公民館でそういった教室を開いたことがあるという人がいました。
はじめから教室をもって料理を教えるというのは、かなりハードルの高いことです。
そこで、私も公民館で料理教室を始めることにしようと決め、公民館に問い合わせました。
すると「1回の開催あたり5人以上が集まったら調理室を貸し出しできますよ」と返答があったんです。
でも、私も平日は仕事をしていましたし、知人を集めようにも同じように働いている人が多く、集客には自信がありませんでした。
そこでどうしようかと悩んでいたんです。
入会しようと思った、選んだきっかけは何ですか?
そのあと、やっぱりそれでも料理教室を開きたいと思い、市役所に行きました。すると、商工会議所を紹介してもらったんです。
それでちょうど商工会議所を調べていた時に、アントレカレッジの入会案内が目に入りました。
何気なしにその案内を読み進めていくと、「四方良し」という理念が書かれていました。
ビジネススクールや起業というと、なんとなく「稼げばいい」っていうガツガツしたイメージが強かったので、道徳的な理念を掲げているアントレカレッジなら安心して参加できそうだと思いました。
入会前の不安はどんなことがありましたか?
アントレカレッジはいろいろな特典をつけてくれていたり、サービスも充実していたりしましたが、
やはりパートとして働く私にとって入会費は高いな、と感じました。
でも、コンセプトにも共感できましたし、どうせ自分で始めて失敗するんだったらコンサルについてもらって成功させようという気持ちが強かったんです。
だから、費用的な不安はありましたが自己投資だと考えて、思い切って入会を決めました。
どんな結果が出ましたか?
開催日が全部で3日間、午前・午後にそれぞれ5名ずつ受け入れる形にしていたのですが…
なんと最大30人の枠で29人も応募者が集まったんです!そこから、実際に26名が参加してくれました。
また、この3日間は体験レッスンという位置付けで、そのあとに本講座の案内をしたところ、参加者の半数である13名が応募してくれたんです。
はじめは公民館で5名を集めることすら自信がなかったので、20人以上も応募してくれたのは自分でも驚きでした!
集客手法と費用について
まずターゲットとして50〜60代くらいの方と、普段の食事を疎かにしているであろう若い方達の2つを設定しました。
若い方に向けてだとSNSが良いかと思ったのですが、私自信そういったものに疎かったため、まずは50〜60代の方に向けて新聞折り込みチラシで集客をしようということになりました。
チラシのキャッチコピー自体はアントレカレッジの方でかなり指導をしていただいて、時間はかかりましたがとても良いものができたと思います。
薬膳ってみなさん言葉では分かっても、どんな内容なのか、どんな良いことがあるのかって分からないものです。
ですから、簡単かつ正確に薬膳について分かってもらえるようなチラシを作ることができたと思います。
また、総費用ですが12万582円でした。
チラシを全部で8000枚刷って、朝日新聞に6000枚、毎日新聞に1500枚を撒いてもらいました。残りの500枚はつくば市の中心部に自分の手でポスティングして行きました。
また広告って撒くタイミングも大事で、早すぎると忘れられてしまいます。そのため、新聞広告は初回レッスンの2週間前くらいを目安に配ってもらいました。
他の教室との差別化について
開催地のつくばには、他の料理教室が色々とあったんです。なので、そういった料理教室とうちとの差別化をしっかりとしないといけないな、という話になりました。
競合となる料理教室について調べていると、通常の調理以外にも健康食に関する情報も提供しており、薬膳がテーマの私がどうポジショニングをしていくべきかは悩ましい問題でした。
そこで、私がやっていた中医学の養生や気功などの知識も取り入れて、食だけじゃなく健康的な生活をカリキュラムに取り入れようと。
また、他の料理教室は割とエンターテインメント性を重視した調理を教えているので、うちはもっと簡単に家で作れて毎日続けられる料理をコンセプトにしようと決めました。
もともと薬膳は中国の長い歴史の中で受け継がれてきたものです。すぐに手に入る家庭料理で、簡単に作れるんだということを伝えたかったんです。
薬膳って特別な食材を使うと思われる人も多いですが、意外とスーパーで買える食材がそのまま薬膳の食材になります。山芋やキクラゲ、ゴーヤやトマト、穀類など日常的な食材です。
こういった食材を使って毎日でも作れることをお伝えすることで、他の料理教室と差別化ができるかな、と考えました。
講師の指導はいかがですか?
料理教室を運営することに対してはそこまで心配はありませんでしたが、最初にもお話ししたように集客には不安がありました。
なので、料理教室への参加者を集める方法については、コンサルに入ってもらいました。その中でInstagramなどのSNSか新聞広告か…という話になって、結果として新聞広告を選んだんです。
私一人でやっていたら、広告なんてどう出したら良いか分からなかったと思うので、アドバイスをいただけたのはとても助かりました。
その他にも、その都度その都度で分からないことを聞くことができたので、安心することができました。一人で進めていたら試行錯誤どころではなかったと思います。
一番印象に残っているのは、体験レッスンの1日目の出来事。講座の資料をたくさん用意しすぎて、「分かりにくい」と指摘をいただき、かなり落ち込みました…。
この時もすぐに相談に乗って来ただき、次の回にはどういった資料を用意すれば良いのか対策を立てました。
体験レッスンでやるには内容が多すぎたので、そこで作った資料は本講座に活かそうと思います。
苦労したところ
料理教室を運営する上で、いろいろと大変なことがありました。
まず、薬膳というテーマなので講座の内容がメインになってしまうということ。調理実習も内容として用意していたのですが、あくまで付属的なものです。
講座は座学が中心でたくさん専門用語が並んでいるので、それを短く・分かりやすくお伝えしつつ、調理の楽しみも知ってもらいたいという思いを詰め込むのは難しかったです。
そして、結果的にコロナの影響で調理はできませんでした。
感染対策のために最後の体験レッスンでは試食も中止して、食中毒対策をした上でお持ち帰りをしていただきました。
集客面で言うと、やはり販売導線の作り方が最初はイメージが沸かなくて苦労しましたね。チラシやLINEアカウント、Webサイト作りなど…。
普段、食事にそこまで気を遣っていないであろう若いお母さんにも来てもらいたかったので、本当はInstagramもやりたかったのですがそこまで手が回りませんでした。
ただ、体験レッスンに来てくださった方は50−60代がメインになりましたが、チラシを上司からもらったといって若い世代も来てくれたのでそれはうれしかったです。
中には仕事を休んで来てくれたという人もいたので、手応えはありました。
教室を開講したい方に一言
まずは一歩踏み出すことから始めることです。
私も体験レッスンが形になるまでだいたい半年くらいはかかりましたし、今でもなかなか思うように進めていないかな、と思うこともあります。
それでも「始めよう」と思って、今の行動を少しでも変えた段階で前進しているんです。
なかなか怖くて始められないという思いもあるかと思いますが、自分が将来的にどうありたいのかということを強くイメージして進んでいただければと思います。
これからの目標は?
この活動を通して、薬膳を日本人にとって当たり前の存在にしていきたいと思っています。
近年、日本は食に対する意識がとても低くなっていると感じています。
薬膳を通して食に対する意識が高まれば、日常的に「これは体にいいよね」とか「これは健康に悪そう」とか、そういったことを自然に考えられるようになると思っているんです。
私は薬剤師として働いていたのですが、「体調が悪くなったら薬を飲めばいい」と考えている人はとても多いです。でも、そういった体の症状ってほとんどは未然に防げるものばかりなんです。
だから、日常的な食習慣を見直すことで、健康な人を増やしていきたいと今は考えています。
アントレカレッジはどんな人におすすめですか?
ビジネスをやる上で、経済的な豊かさを求めることって当然大事なことです。
でも、私がアントレカレッジのコンセプトに惹かれたように、理念の面でも素晴らしいスクールだと思っています。
「社会貢献がしたい」とか「こんな職業になりたい」とか、そういった夢があれば伸ばしてくれる環境がここにはあります。
だから、成長したいと思う人にアントレカレッジをおすすめしたいと思います。