「起業は難しい」は誤解|成功しやすい業種と起業難易度を下げる4つのコツ

起業は難しいという誤解は「起業の難易度を下げる4つの特徴を持つだけ」で簡単に解くことができます。

その4つのコツとは以下のとおりです。

  1. 会計の知識を習得する
  2. 時代の先読み力を持つ
  3. 人脈を構築する
  4. 差別化できる能力を持つ

この4つのコツを取り入れることによって、一般的に成功確率が10%と言われている難しい起業でも、成功して事業化していくことができるでしょう。

ちなみに、起業についてよく勉強している方は「売れる商品やサービスがなければ起業成功は厳しいのでは?」と考えるかもしれませんが、

むしろ商品やサービスありきで起業計画を立てると、需要の少ない市場にて起業してしまう可能性があります。

そこで、起業が難しいと考えている方に「起業難易度を下げる4つのコツ」をこの記事でお伝えします。

起業を成功させる方法が知りたい方はこちらの手順もぜひお読みください。

ざっくり言うと
  • 起業は簡単だけど存続は難しい…。
  • 起業を成功させるには時代の先読み・人脈構築が必須
  • 他社と差別化できる要素(USP)があると尚良し!
  • 起業については、他にも資金調達やビジネスの基本用語など知ると知らぬで大きく変わることが多数!

起業は難しい?日本の企業生存率

起業は難しい?日本の企業生存率

まずは起業の手続きと経営に分け、本当に起業が難しいのかについて、以下の観点から解説します。

  1. 起業自体は難しいわけじゃない
  2. 起業後に会社を存続させることは難しい

起業自体は難しいわけじゃない

まずは起業が難しいか否かです。結論、起業自体はそれほど難しいわけではないです。

起業に必要な工程は「公証人役場で定款の認証を受ける」「法務局で設立登記を行う」の2つだけです。つまり設立登記した段階で法人設立となり、起業は成功です。

また、起業後に税務署・地方自治体・年金事務所などに届出を提出する必要もあります。起業時の提出書類は多いですが、手続き自体は難しいことはありません。

起業後に会社を存続させることは難しい

一方、起業後に会社を存続させることは難しいと言われます。

下図によると法人の約3割が10年後、約5割が20年後に廃業してしまうことからも、起業後の存続は難しいと言わざるを得ません。

企業の生存率
第3-1-11図 企業の生存率 – 中小企業白書 2011

現実的な話、20年後には約2人に1人しか存続できないという状況です。起業後の存続は難しいことが分かるでしょう。

講師 中村司
「この仕事で一生食べていく」という発想だと起業は難しく感じるかもしれません。しかし、一度起業・経営のスキルを身につければ何度だって会社を起こすことはできるわけです。
この点も念頭において、企業の生存率については少し気楽に参考とした方が良いでしょう。


起業する業種によって存続が難しいかどうかが決まる

起業する業種によって 存続が難しいかどうかが決まる

需要のある業界は日々変化しています。下図では「宿泊・飲食業」の廃業率・競争率が高いことが分かります。

第3-1-3図 事業所・企業統計調査による業種別の開廃業率
第3-1-3図 事業所・企業統計調査による業種別の開廃業率 – 中小企業白書2011

「小売業」「鉱業・採石業・砂利採取業」は起業率(開業率)が平均より低く、廃業率が高いため、需要が減少していることが分かります。

また、「建設業」「教育・学習支援業」は起業率が高い一方、廃業率が低いです。

コロナ禍で起業後の存続が難しい業界は変わった

コロナ禍の影響もあり、IT業界・エンタメ業界の需要はここ数年で伸びています。

時代の流れで起業後の存続が難しいかは変わるので、市場傾向を読む力が重要です。興味・関心を基準にすると起業・存続が難しい市場を選ぶ可能性もあります。

好きなもので起業するよりも、競争相手が少ない市場が理想的です。



個人事業主から法人成り

個人事業主から法人成り

個人事業主で起業することは、法人存続という難しい状況に陥らない可能性があります。

個人事業主のメリットは以下の通りです。

  • 開業手続きが簡単
  • 設立費用が発生しない
  • 所得が少ない段階であれば税率も低い

一方で法人のメリットもあります。

  • 利益が大きくなった際に個人事業主より税率が低い
  • 社会的信用がある

個人よりも法人の形態の方が信頼感があり、中には取引先を法人と限定している企業も存在します。これらのメリットを比較して個人事業主・法人のどちらから始めるか考えることが大切です。

難しい起業を成功させるポイント

難しい起業を成功させるポイント

難しい起業を成功させるポイントは「他と差別化できる要素を持つ」ことです。ここでは差別化戦略として以下4点紹介します。

  1. 会計の知識を習得
  2. 時代の先読み力
  3. 人脈の構築
  4. 差別化できる能力がある

1. 会計の知識を習得

起業 難しい 会計

会社の収支を正しく把握して現状を理解する「会計力」は会社存続の力となります。経理担当を雇うこともできますが、起業当初は経営者が行うことになるでしょう。

独学も可能ですがセミナーや起業スクールという選択肢もあります。専門講師から講義を受け、効率よく知識を習得することが可能です。単日受講や数か月単位のビジネススクールなど選択肢は豊富です。


難しい起業を成功させるにはスピード感が必要

起業 難しい スピード

起業してから必要なことを学ぶことで必要なことが分かり、起業のスピード感が上がります。講師・中村司は以下のように語ります。

成功している起業家と失敗する起業家、唯一の決定的な違いを挙げるとすると、僕は【スピード】と答えます。

事業に取り掛かるスピード、改善するスピード、次の新しいビジネスに移るスピード…何においても、速い人はその分、成功しやすいと言えます。

これは起業家にとって本当に重要なマインドセットです。

僕らや、僕らの周りの起業家がなぜ成功できたのか。

その最も大きな要因は、資金力でもなく、頭の良さでもなく、人脈や経験でも何でもなく「スピード」なのです。

知識だけでは通用しないのがビジネスの世界ですから、スピード感を武器に攻めの姿勢で起業をしましょう。

2. 時代の先読み力

起業 難しい 時代 先読み

起業にあたり、市場を先読みする力を持つことで展開が難しい市場を避けることができます。

社会傾向を踏まえて起業することで成功する例もあるでしょう。広くアンテナを張り、時代の流れに取り残されないようにすることが大切です。

3. 人脈の構築

起業 難しい 人脈

人脈が構築されていれば難しい起業を成功させられる可能性が上がります。

このメリットは仕事を得る機会が増えるという点です。また、他業界の情報を入手することができます。

起業者向けのセミナーや交流会に参加して人脈構築することがおすすめです。

アントレカレッジでも会員様同士の人脈構築を重視しています。会員の野村様は以下のように語ってくださっています。

この会に覚悟を決めて入ってきた方たちや講師の方々とも交流を深め情報交換し切磋琢磨しながらやれています。

気持ち的な部分やノウハウ的な部分に関しても凄くプラスになっていると思っています。

出会った仲間と切磋琢磨し、機会があればともに事業を立ち上げる。そんな関係性を作ることができるのが当スクールの魅力でもあります。


4. 差別化できる能力がある

起業 難しい 強み

他にはない強みがある起業家・経営者は差別化が有利です。

「納期がどこよりも早い」「レスポンスが誰よりも早い」「アフターサポートが充実している」など、どんなことでも構いません。

「自身の強みはどこなのか」を考える機会を設けることによって、経営の指針が見つかることともあるでしょう。

講師 中村司
商品・サービスの強みをUSP(Unique Selling Proposition)と呼びます。USPがハッキリしている商品は顧客の目につきやすく、市場で評価されやすい傾向にあります。
逆にUSPが不明確だと他社の商品に埋もれてしまい、全く評価されないということも…。
まずはその商品がどこよりも優れているポイントを見つけることが大事です。それが結果としてお客さんへのベネフィットにもなります。

まとめ

起業して会社を存続させることは難しいです。しかし、正しい起業方法かつ組織作りを意識すれば、難しい起業・存続も成功確率が上がります。