2022年版!TOKYO STARTUP GATEWAYとは?特徴やメリット・デメリットを解説

TOKYO STARTUP GATEWAYとは、東京都で開催されるスタートアップコンテストです。

1,000人を超える方が参加する当コンテストは、以下のような特徴があります。

・起業の分野を問わず参加が可能
・400字のアイデアでエントリー可能
・約5ヵ月間のコンテスト期間
・入賞者には創業資金・支援メニューを提供
・受講費無料のビジネススクールの提供

ちなみに「入賞できなかったら参加する意味は無い?」と考える方もいますが、そんなことはありません。

なぜなら、当コンテスト通じて、自身の起業アイデアをブラッシュアップすることが可能なためです。

実績あるスタッフや、同じ目標を持つ参加者と意見を交わすことで、より良い事業計画を作成することができます。

そこで、TOKYO STARTUP GATEWAYの特徴やメリット・デメリットをこの記事でお伝えします。

TOKYO STARTUP GATEWAY以外の全18社起業セミナー・スクール比較もご覧ください!

TOKYO STARTUP GATEWAYの概要

TOKYO STARTUP GATEWAYの概要

「TOKYO STARTUP GATEWAY」とは、東京都が主催、NPO法人ETIC.が運営事務局となって開催されるスタートアップコンテストです。

テクノロジーやものづくり、ソーシャルイノベーションなど、分野を問わず、起業を志す方を募集しています。

実際に、TOKYO STARTUP GATEWAYがきっかけとなって、起業を成功させた起業家も数多く存在する、実績のあるコンテストとなっています。

TOKYO STARTUP GATEWAYの特徴とは

数多くの起業家を輩出しているTOKYO STARTUP GATEWAYは、どのような特徴を持ったコンテストなのでしょうか。

ここでは、TOKYO STARTUP GATEWAYの特徴を解説します。

・400文字のアイデアでエントリー
・約5ヵ月間のコンテスト期間
・4つの審査基準
・入賞者には創業資金・支援メニューを提供
・約3ヵ月間のアクセラレーションプログラム
・受講費無料のビジネススクールの提供

400文字のアイデアでエントリー

TOKYO STARTUP GATEWAYのエントリーは400字のアイデアから始まります。

そのため、エントリー時点で確実なビジネスプランは必要ありません。やりたいことや、自分の思いをぶつけることがコンテストの始まりとなります。

具体的なビジネスプランは様々なサポートを受けながら洗練させる仕組みです。

約5ヵ月間のコンテスト期間

TOKYO STARTUP GATEWAYのコンテスト期間は5ヵ月弱と長期にわたります。具体的には以下の流れによって最優秀者が決定します。

①エントリー期間(7月上旬)
②First Stage (8月上旬~9月上旬)
③Second Stage(9月中旬~10月下旬)
④Final Stage(11月上旬~11月下旬)
⑤決勝大会(Final Stageの翌日)

審査内容は、事業計画書の提出や、事業計画書プレゼンテーションを中心に行われます。

4つの審査基準

TOKYO STARTUP GATEWAY 4つの審査基準

TOKYO STARTUP GATEWAYでは、明確な審査基準が設けられています。

具体的には以下の4つです。

・アントレプレナーとしての熱意・ビジョン
・新しい市場を拓く革新性
・ビジョン実現に向けた計画性
・共感性

なお、審査のウェイトはステージによって異なる点に留意しましょう。

入賞者には創業資金・支援メニューを提供

TOKYO STARTUP GATEWAYの入賞者は、創業資金及び支援メニューの提供を受けることができます。創業資金は、最優秀者が100万円(1名)優秀者が50万円です。

また、ファイナリスト者(10名)には、サポーターからの支援メニュー(後述)の提供があります。

更に、翌年度までに都内で法人を立ち上げ、審査会を通過することによって、東京都から100万円の活動資金の提供を受けることが可能な点も特徴です。

約3ヵ月間のアクセラレーションプログラム

TOKYO STARTUP GATEWAYのファイナリスト者10名には、約3ヶ月間にわたり「アクセラレーションプログラム」が提供されます。

アクセラレーションプログラムの主な内容は、創業支援のプロフェッショナルによるメンタリングや、仮想取締役会・理事会による事業化支援などです。

更に、経営勉強会や参加者同士のリソースを共有する場も提供されるため、事業化のスピードが加速されます。

受講費無料のビジネススクールの提供

TOKYO STARTUP GATEWAYにはビジネススクールもあります。

主な特徴は受講費が無料という点です。(一部講座を除く)

講師は起業家やその分野の専門家です。その高水準な講師陣によって、単発の講座から3ヵ月程度の長期的な講座が提供されます。

講座は大きく分けると5つのカテゴリです。

・ミツケル・・・事業のアイデアを発見する力を習得
・タクラム・・・事業構想をまとめる力の習得
・ツクル・・・プロトタイプを作り、実験する中で事業を育てる力を習得
・タカメル・・・起業家としての視点や視座を習得
・ツナガル・・・参加者同士で切磋琢磨できる関係を築く

各カテゴリに数十の講座が含まれており、自由に選択できる仕組みとなっています。

TOKYO STARTUP GATEWAYのメリット6選

TOKYO STARTUP GATEWAYのメリット6選

数多くの特徴を持つTOKYO STARTUP GATEWAYに参加することによって、様々な恩恵を受けることができます。ここでは参加のメリットを6つ紹介します。

・エントリーが手軽にできる
・自身の起業計画をブラッシュアップできる
・高水準なサポーターの元でコンクールの準備ができる
・起業後の人脈を形成できる
・支援金を受けれるチャンスを得ることができる
・起業をいち早く実現できる可能性がある

エントリーが手軽にできる

TOKYO STARTUP GATEWAYのメリットとして、エントリーが簡単であることが挙げられます。

中には「近い将来に起業をしたいけれど明確なビジネスプランは持っていない」という方もいるでしょう。

そのような方でも、自分のやりたいことと起業をしたいという意志があれば起業に向けた取り組みを始めることができるのです。

自身の起業計画をブラッシュアップできる

TOKYO STARTUP GATEWAYのプログラムは、自身の起業計画をブラッシュアップする良い機会となります。

当コンテストは、選考過程において先輩起業家からの実践的な講義や、メンタリングが行われます。それらを通じて、自身の起業計画をより良いものにすることができるのです。

他方で、確実な起業計画がないままコンテストに参加した方は、先輩方や他の参加者の視点から、自身の事業像を確立するきっかけとなります。

高水準なサポーターの元でコンクールの準備ができる

TOKYO STARTUP GATEWAYでは、様々な業界の法人代表者を中心とした方々からの手厚いバックアップを受けることができます。

TOKYO STARTUP GATEWAYのOB・OGも多数存在しており、様々な方向で成功を収めた方の意見を直で聞くことのできる、貴重な機会となるでしょう。

起業後の人脈を形成できる

TOKYO STARTUP GATEWAYでは、参加者同士で交流する機会が数多く設けられています。

同じく起業を志す方同士のため、お互いに切磋琢磨できる機会となるでしょう。

それらが、実際に起業した後の人脈にも繋がり、新たな仕事に繋がる場合や、相談相手となるきっかけとなります。

支援金を受けれるチャンスを得ることができる

TOKYO STARTUP GATEWAYでは、最優秀者となると100万円、優秀者となると50万円の資金援助を受けることができます。

これらは返済が不要なため、これから創業を行う方に取って大きなアドバンテージとなるでしょう。

起業をいち早く実現できる可能性がある

当コンテストのファイナリストとなれば、3ヵ月に渡るアクセラレーションプログラムを受講することが可能です。

当プログラムを受けることによって、自身一人で行うよりも万全な体制で、起業準備を行うことが可能です。

その結果、自身の起業という目標をいち早く達成できる可能性が高まります。

TOKYO STARTUP GATEWAYのデメリット4選

TOKYO STARTUP GATEWAYのデメリット4選

TOKYO STARTUP GATEWAYに参加することで、様々なメリットが生まれます。しかしその一方で、参加するべきでない人がいることも事実です。

ここではデメリットを4つ解説します。

・入賞の倍率は非常に高い
・応募には年齢制限が課されている
・東京都内で起業を目指す方しか参加できない
・ビジネススクールのラインナップが物足りない

入賞の倍率は非常に高い

コンテストの入賞倍率は高いです。

2020年は1,476名の応募があり、ファイナリストに選出されたのはわずか10名。倍率に換算すると約150倍です。

この倍率を突破するために、試行錯誤しながらビジネスプランを練ることは非常に有意義な経験です。

しかし、入賞した際の創業資金の獲得など、入賞前提で取り掛かる方にとってはあまりに難易度が高いコンテストとなっています。

応募には年齢制限が課されている

TOKYO STARTUP GATEWAYは応募に係る年齢制限が15歳から39歳と定められています。

しかし、日本政策金融公庫の調査によれば、現在起業する方の半数以上が40代以上であるという結果が出ています。

つまり、半数以上の方が、スタートアップに効果的な当コンテストにエントリーすることができないのです。

当コンクールはスタートアップに効果的ですが、40代から起業を志したいと思った方は別の手段で起業準備を始める必要がある点に留意しましょう。

東京都内で起業を目指す方しか参加できない

応募条件に「東京都内で起業を目指す方」と定められています。

そのため、東京都以外で事業を立ち上げたい方は、当コンクールに参加することはできません。

ただし、県外居住かつ東京都内で創業予定の方は参加可能です。

ビジネススクールのラインナップが物足りない

TOKYO STARTUP GATEWAYのビジネススクールは無料で提供されていますが、スキル習得を目的としている方の場合、物足りないと感じる可能性があります。

まず、講座の頻度はそれほど多くありません。2021年9月10月は各1回の開催でした。

一方で、7月のエントリー時期は比較的頻繁にスクールが開催されます。しかし、コンテストの説明会等が中心となっているため、コンテストに参加しない方が受講しても実益がない可能性があります。

そのため、ビジネスに係る知識を深く身に付けたい方は、他のビジネススクールへ通うべきでしょう。

TOKYO STARTUP GATEWAYの注意点

TOKYO STARTUP GATEWAYの注意点

最後に、TOKYO STARTUP GATEWAYへ参加する際の注意点を1つ解説します。

一次審査のための書類作成は余裕を持って行っておく

TOKYO STARTUP GATEWAYは例年7月上旬にエントリーが締め切られます。エントリー締め切り後は、一次審査に必要な提出書類の作成が必要です。

当コンテストの公式ページでも言及されていますが、当提出書類の作成には一定の時間を要する傾向にあるため、日程に余裕を持って着手しましょう。

TOKYO STARTUP GATEWAYの費用・期間・学べること まとめ

学べることアイデア段階・シード期に必要不可欠な知恵とノウハウを専門家が伝授。また、創業メンバーや顧客、投資家などの獲得も可能。
期間約5ヵ月間(コンテスト期間)
※2022年度開催期間は未定
費用(2022/4/4時点)無料

まとめ

TOKYO STARTUP GATEWAYとは、東京都で開催されているスタートアップコンテストです。

エントリー自体は簡単なので、ビジネスプランが確定しているか否かに関わらず、参加してみるといいでしょう。

東京で起業を志す方にとって、より良いスタートアップを実現できるコンテストとなっているため、是非検討してはいかがでしょうか。