こんにちは。中村です。
成功している起業家と失敗する起業家、唯一の決定的な違いを挙げるとすると、僕は【スピード】と答えます。
事業に取り掛かるスピード、改善するスピード、次の新しいビジネスに移るスピード…何においても、速い人はその分、成功しやすいと言えます。これは起業家にとって本当に重要なマインドセットです。
僕らや、僕らの周りの起業家がなぜ成功できたのか。その最も大きな要因は、資金力でもなく、頭の良さでもなく、人脈や経験でも何でもなく「スピード」なのです。
完成度は60%でもいい
では、何をスピード感を持って速くやればいいのか?
それは、、、全部です(笑)
例えば、一般的な起業家はまず「戦略」を練りますよね。これは当然なのですが、準備が完全に整うまで実践しないんです。あらゆる未来に起こりうるトラブルの対策を練ってから、納得する準備ができるまで何も動き出せません。
僕らの考え方は違います。市場をリサーチしてある程度見込みが見えたら、すぐに商品やサービスを市場に出します。
完成度は60%でもいいんです。
そして、市場やお客さんからのフィードバックを持ってすぐに改善します。販売しながら改善して、60%の出来だった商品を70%、80%、90%と、お客さんの要望に合わせた形で完成に近づけていけばいいのです。
それが、デスクの上で頭を抱えて戦略を練り続けても、その商品サービスが、市場から求められていない、お客さんの要望を満たせていない、という可能性があるわけです。
むしろ、そういう場合は、ほぼ市場の感覚とズレていることが多いです。。
成功する起業家のスピード感
まずは、実践してみないと何もわからないわけです。リリースして、市場からの反応が悪ければすぐに撤退することもできます。
じっくり準備して、システムを整えて、店舗を構えて、人を雇って、、、なんて、色々取り組んだ後に撤退に至ったら、数千万の赤字を食らう可能性もありますよね。
- 素早くリリースして、市場の反応を見ながら素早く改善していく。
- ダメなら素早く撤退して、素早く新しいサービスをリリースする。
とにかくスピード感をもって、やるべきことを片っ端からやっていく大量行動が最初は必要です。
量より質?
もちろん、質は大事ですよ。量より質という考え方もあります。
ただ、質というのは量あっての質です。最初から「量は少なく質は高く」なんてことはできないわけです。
大量行動の中で徐々に質を上げていきます。
菅野・中村が50億円事業を逃した例
他にも、1つ僕の実体験から例をご紹介します。
僕と菅野さんが、50億円の事業を逃した。。という実体験です。
ある時、僕と菅野さんがお腹が出てきた、、ということで、ジムに通った時期がありました。流行りのプライベートジムです。当時はまだ、プライベートジムの市場ができたばかりでした。
予約を取るにも何ヶ月も待ちましたが、やっぱり高いお金を払ってプライベートでトレーニングをしてくれるわけですから、僕らもちゃんとトレーニングして数ヶ月後にはキレイに痩せて、筋肉もつきました。
これを見ていた、起業家仲間のKさんが、「コレはいける!」と思って、すぐに1つ小さなジムを出しました。そこが成功して瞬く間に店舗を拡大し、たった数年で50億円以上の事業に成長してしまったのです。。
トレーニングをしていたのは、僕と菅野さんにも関わらず。。
Kさんと僕らとの差は、「コレはいける!」と思ってからの行動のスピードです。
その最初の1店舗目のリリースがKさんより僕らの方が早かったら、この50億円の事業は僕たちのものになっていたでしょう。
起業に必要なのはアイデアではない
僕らは、日常の中で当たりくじを引いていることが多々あります。でもそれに行動が伴わないと、何にもなりません。
行動した人だけが、その当たりくじの報酬を得られるわけです。
宝くじが当たっても、換金しにいかないと、ただの紙くずですよね。
僕ら起業家は、まず行動ありきです。そしてそこに最強の武器であるスピードが伴えば必ず成功します。
起業初心者でも10回新規事業に挑戦すれば1回は必ずヒットかホームランが出ると、よく言っていますが、さっさと10回挑戦する人が、さっさと成功するんです。
チャンスがあれば、すぐに挑む。トライ&エラーを最速で繰り返す。
成功している起業家は皆「スピード狂」です。
絶対に忘れないでくださいね。
中村司