ラタン・タタに学ぶ「起業家が持つべき必要な『信じる力』」

インドの実業家であり、同国最大の企業であるタタ・グループの会長でもあるラタン・タタ。

彼は裕福な一族に生まれ、不自由のない生活を送り、高学歴のエリートコースを歩んできました。

しかし、そういったバックグラウンドよりも彼自身の信念や強い気持ちに由来する成功だと言えるでしょう。

誰かのために生きる、未来のインドのためにできることをする。

当たり前のようで難しいことを彼はやってのけているのだ。

未来を変えていけるのは私達だ

ラタン・タタは若者に対していつもこのように語りかけます。

周りの人達は不可能だと言った。しかしそういった社会的通念を取り払い、物事を可能にする必要がある。多くの点に置いて、私達は批判的で、自分たちの国で起きていることや、起きていないことについて悲観的になる。

そういった批判的で悲観的な考えは、何かを広げようとする時に、私達にはできない、そんなことは不可能だと思ってしまう材料となる。

不可能だ、やるべきではないといった考えを持って進んではならない。あなた自身が、数年先この国を率いることになり、この国の運命を形づくることになるのだから。

貧富の差が日本よりも大きいインド。いかに若者を勇気づけて希望を持たせるかが国の将来・国民の未来のために重要であるということを考えています。

このように大きな視点を持ってこそ経営者だと言えるでしょう。

未知とはリスクであり革新的なものだ

ラタン・タタのこの言葉も、起業初心者の方に知っておいていただきたいです。

自分の周りの世界を見てみると、そこにはアイデアが生まれる場所、車庫から始まるビジネスがある。

マイクロソフトやアップル、Amazon、Google、Facebookはどこからきたのだろうか?何かできることがあるはずだという考えからきたのではないだろうか。

テクノロジーは何十億ドルもの資金や、広大な土地を必要としない。

革新的なアイデアはあなたの頭の中にあり、それは伝統的ではなく、未知のもので、時にリスクを伴う

しかしそれは、未来の世界にとてつもなく大きな変化をもたらす。

未知の体験は怖い。これは起業スクールでもよく聞く言葉です。

確かに不確実な未来というのは恐怖を伴います。しかし、それこそがあなたや世界を変えるものでもあるのです。

今のままを生きるのか、恐怖と戦いながら未来を掴み取るのか。

ラタン・タタは時に厳しい言葉で人々に行動を起こさせようとします。

信じる力

こちらはラタン・タタが信じる力を非常に重視していることが分かる言葉です。

人間には何かを成し遂げる力があるはずだという思いがあれば、世界を変えることができる。

あなた方は自分には何も変えられないと思っているかもしれないが、私から言わせれば、強く望みさえすれば、必ず力を発揮できるはずだ。

成功確率が低い起業ですが、やはり多くの受講者の方を見ると「成功を信じて行動した人」がやはり成功しているように感じます。

もちろん様々なノウハウは必要ですがそれらをお教えするのは私たちの仕事であり、まずは「成功する」と強く信じることが必要なのです。

まとめ

ラタン・タタは優れた経営者でありながら、メンタルコーチとしても非常に素晴らしい哲学を持っています。

アントレカレッジでもただ稼げばいいというだけで終わるのではなく、幸せであるためにどのような心のあり方になるべきかをお教えしています。

いくら稼げても心が満たされなければ幸せにはなれません。

ぜひ、ラタン・タタの言葉を忘れず、自らを信じ、不確実な未来に勇気を持って進んでいきましょう。