【原則】マザー・テレサを突き動かしたものとは?(中村司)

どうも中村です。

皆さんはマザー・テレサをご存じでしょうか?

今回はマザー・テレサが残した名言とマーケターに必要な心得をご紹介します。

マーケターに必要な心得

かつてマザー・テレサは、こう言いました。

”大衆を見ても私は行動しない。個人を見たときに私は行動する。”

この言葉を僕らマーケターは心に刻んでおかなければなりません。なぜかというと、大衆の問題では誰も動かず個人の問題で人は動くというビジネスの原則とも言うべき基本のキを教えてくれるからです。

この分かりやすい事例が、カーネギー・メロン大学のある研究です。セーブ・ザ・チルドレンという慈善団体がアフリカの貧困問題への寄付金を募るとき、以下の2つの依頼状を用意しました。

どちらが多く寄付金が集まったのか、ぜひあなたも考えてみて下さい。

1つ目の依頼状は、アフリカの子供が直面する問題を分かりやすく統計で伝えています。

マラウィの食糧難は、300万人の子供に影響を与えています。
ザンビアでは2000年以降、降雨量の不足によりトウモロコシの収穫が42%減り、その結果、約300万人の国民が飢饉に直面しています。
アンゴラでは、国民の3分の1に当たる400万人が難民や国内避難民となっています。
エチオピアでは、1100万人の国民が緊急食糧援助を必要としています。

そして、2つ目の依頼状にはある少女のことが書かれていました。

寄付金はすべて、ロキアという少女に送られます。
ロキアはアフリカのマリに住む7歳の少女は極貧生活を送り、深刻な上に脅かされています。
皆様の寄付があれば、ロキアはもっと良い暮らしを送ることができます。
セーブ・ザ・チルドレンは、皆様の温かいご支援によって、ロキアの家族や地域の人々と協力しながら彼女に食事と教育を与え、基本的医療と衛生教育を与えます。

いかがでしょうか?

もうお分かりだと思いますが、2つ目の少女ロキアのことが書かれた依頼状の方が寄付金を多く集めました。一人あたりの寄付金額も、1つ目の統計の依頼状よりも2倍以上の金額となりました。

僕たちは、大衆の問題よりも、個人の問題に心が動かされます。

あなたのセールス・マーケティングは、

〇個人に向けたメッセージを発信していますか?
〇個人の問題、悩みにフォーカスしていますか?

それだけで大きく結果が変わってくるかもしれません。

 

中村司