起業家全体のうち女性は15%と少ない日本では、まだまだ女性が起業するには環境やノウハウが整っていないと言えます。そんな状況下で女性が起業を成功するには入念な準備が必要なのです。
そこで本記事では、失敗しないための起業準備とおすすめ職種を女性向けで解説。これから起業する方はぜひご覧ください。
女性が起業するには?失敗しないための準備5選
まだまだ女性起業家が少ない日本で事業を成功させるには、適切な起業準備が必要です。本項では、女性が起業するにあたり必要な準備を解説します。
自分にあった起業方法を選ぶ
起業方法には主に3種類あります。
- 副業から始める
- 実務経験を会社で身につけて独立
- フランチャイズに加盟する
副業が軌道に乗ってから独立することで収入がそこまで不安定になることはありません。また、フランチャイズに加盟すれば本部からノウハウや開業資金の一部、また経営支援を受けることもあります。
一方、今の会社で実務経験を身につけた上で独立する手もあります。リスクは高いですが、自分の専門分野を生かした事業ができるためやりがいがあります。
自分にあった起業分野を選ぶ
起業後に何年、何十年も事業を続けることを考えると、自分にあった分野を選ぶことは大切です。以下の3項目に当てはまることを確認しましょう。
- 利益が見込める
- 専門分野や強みが生かせる
- 事業を継続して取り組める
利益がなければ事業が続かないため、重要なのは利益が得られることです。その上で、事業への意欲が継続するような分野を選びましょう。やる気が続かなければ、起業に成功しても長期的にキャリアを築くことはできません。
最低限この2項目を満たしていれば起業は可能ですが、専門スキルが生かせる分野であれば起業しやすく、創業後すぐにも仕事を受注できるでしょう。
人脈を広げる
起業〜経営の過程で、サプライヤーや相談先など人脈があることが好ましいです。人脈を広げる方法には以下のような手段があります
- 起業セミナー・スクールに参加
- 取引先からの紹介
起業セミナー・スクールに参加することで、講師や受講生など幅広い人脈を効率的に広げることができます。目的意識も近く、意気投合しやすいはずです。
また、会社の取引先や友人からの紹介なども見逃せません。ただし、会社の取引先から依頼を受けることは、今の会社の利益に相反する行いになるため避けましょう。
起業に必要な資金を準備する
起業後は貯金を切り崩して事業資金や生活費などを賄う必要があるでしょう。場合によっては1年間利益が出ないこともあるため、必要な資金を計算して準備しておきましょう。
それに加え、事業は小さく始めることをおすすめします。失敗しても経済的に致命傷を負わないように、負債を抱えないくらいの資金で起業しましょう。
女性向けの起業支援を活用する
女性向けの補助金・助成金を活用することで、起業・経営資金の一部を賄うことができます。下記に女性が起業する際に使える制度を紹介します。
支援制度 | 概要 |
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女性、若者/シニア起業家支援資金 | 女性または35歳未満か55歳以上を対象に、7,200万円(うち運転資金4,800万円)の融資を行う。 |
生活衛生新企業育成資金 | 生活衛生関係で起業する女性または35歳未満か55歳以上を対象に、設備資金 7,200万円~4億8,000万円の一般貸付融資を行う。 |
地域需要創造型等起業・創業促進補助金 | 女性や若者の地域での起業・創業に、最大200万円補助を行う。家業を活かす第二創業では、最大500万円補助を行う。 |
両立支援等助成金 女性活躍加速化コース | 女性活躍推進法に沿った取組を実施した中小企業事業主に47.5万円の助成を行う。 |
女性・若者・シニア創業サポート事業 | 女性または39歳以下または55歳以上の男性で、東京都内で起業または起業後5年未満を対象に、創業支援・固定金利1%以内の創業融資を行う。 |
女性の起業におすすめの職種3選
最後に女性が起業するのにおすすめの職種を3つ紹介します。
教室・コンサルティング
専門知識を生かして教室を開講したり、コンサルタントになることがおすすめです。妊娠や子育て、バリキャリの経験がある場合、それらの経験から学んだ内容を教えることもできます。
美容サロン
ネイル、エステなどの美容系サロンやスパ、マッサージなどのリラクゼーション系サロンなどもおすすめです。女性に需要の高い市場のため、男性よりも女性が起業する方が有利だと言えます。
オンラインビジネス
Webライティングやアフィリエイト、プログラミングやWebデザインなどPC1つで始められる職種は、力が要らず小さく始められるのでおすすめです。
クラウドソーシングサービスを使えば今日からでも始められるので、副業から起業したい人に適していると言えます。
女性が起業するには?まとめ
本稿では女性が起業する際の準備、おすすめ職種を紹介しました。まだまだロールモデルが少ない日本ですが、その分、自身で道を切り開ける余地があるとも言えます。
本記事を参考にして、ぜひ起業を成功させていただければ幸いです。