定年後に起業するのが自分に適しているのかどうか迷われる方は多いです。
確かに、定年退職した後、次のステージとして起業することがあなたにとって良い選択肢になるかどうかを判断するのは難しいです。
この記事で紹介する26の質問を自分自身に問いかけてみてください。
定年後の起業は正解なのか?
起業することが自分自身にとって正しい道であるかどうか判断するためにはどうしたら良いのでしょうか?
また、人生の次のステージに向けた生活や仕事の下地作りをどのタイミングですべきかをどうやって知ればよいでしょうか?
もし「起業してみないとわからない」という答えなら、今すぐ行動すべきでしょう。
新規事業で新たな収入源を作ることは十分可能ですが、そのためには時間とリソースが必要です。
どんなタイミングであっても、小さく、ゆっくり、賢く、自己分析をしっかりやりながらスタートする方法が最良です。
60歳のあなたはどこで何をしていますか?
60歳、あるいは65歳になった時、あなたはどこで仕事をしていると思いますか?
そんな素朴な疑問を自分自身に投げかけてみると、定年退職後の起業を「生きていくための重荷」とは思わないのでは?
人生の晩年において、起業はあなた自身を解放させるための一つの方法だと考えましょう。
ぜひ、以下を自分自身に問いかけてみてください。
- アクティブに活動することは、健康や長寿に繋がることだと理解していますか?
- 定年後に起業するため少額の投資をする余裕はありますか?
- 起業後、事業を成長させていくために必要な時間を投資することができますか?
- 定年退職後にも逆境を乗り越えられる精神力・体力はありますか?
今からこのような質問を自問自答して準備をすれば、あなたは様々なチャンスと困難には負けないしなやかな強さを得ることが出来るでしょう。
確かに少し怖いかもしれませんが「60歳、65歳になったときにどこで仕事をしているのか」という質問に答えられない方がよほど怖いです。
なぜ、やるのか?
人生の折返しである定年退職を機に新たなビジネス展開を考えている人は多いです。
その際、多くの人が次のような質問を自分に問いかけます。
「なぜ、やらないのか?」
しかし定年退職後に起業する際には「なぜ、やるのか?」と問いかけるべきです。
やらない理由よりも「やる理由」を考えられる人こそ、定年退職後の起業を成功させることができるでしょう。
その理由は以下の通りです。
- あなたには、人生の大半を費やし蓄積してきた技術や知識があります
- あなたには、後続する人たちに残したい価値観を反映できるように、ゆっくりと考えながら新しいキャリアを築いていく時間があります
- あなたには、友人、同僚、人脈など、これまでに培ってきた大きなネットワークがあります
- あなたには、変化をもたらす情熱があり、なおかつ時間も十分にあるので、他人があなたのことをどう思っても気にしません
ここまでのアドバンテージがあるのに、なぜ定年退職後にやりたいと思っている起業をやらないのか。
あなたには「やらない理由」はありません。
起業家として、定年退職後の人生をどのように過ごしたいのかという点に集中すべきです。
定年後の起業 26の適性チェック
定年退職後の起業が自分に適しているのかを考える際に役立つ質問を26個用意しました。
ぜひ、あなたが定年退職をした後に起業すべきか確認するのに役立ててください。
- 起業後の目標はありますか?
- 定年退職後の起業によって、人生を改善できると思いますか?
- 定年退職後も仕事と人生を切り離して考えたくないですか?
- 定年退職後、起業するためにどれだけの資金を投資できますか?生活に支障がない金額であるかどうか確認してください
- 最も他の人の役に立てるあなたの専門性や個性は何ですか?
- 顧客に悟られたくない弱みはありませんか?
- 人生の中間目標を考えたとき、定年退職後の起業は重要な意味を持っていますか?
- 他の専門家(会計、税務など)と仕事を分担する気はありますか?それとも全てを自分自身でこなしたいですか?
- 新しい人と出会うのは好きですか?
- 人の話を聞くことは好きですか?
- 人の悩みに共感することは得意ですか?
- 問題をチャンスと捉えることができる性格ですか?
- 情熱や使命を、説得力のある一言にまとめることができますか?
- 定年退職後に起業をしたとして、見込み客のイメージは湧きますか?
- 見込み客が持つどんな問題を解決してあげたいと思いますか?
- 定年退職後に起業したとして、モチベーションを維持して仕事ができますか?
- 他人に助けを求めることに抵抗はありませんか?
- 勤務時間外にも働くことができますか?
- 新しい人と出会い、新しい状況に身を投じることができますか?
- 今は使ったことがないとしても、今後ソーシャルメディア(TwitterやFacebookなど)を使うことに抵抗はありませんか?
- 必要に応じて、知らないことを素直に認め、学んでいくことはできますか?
- 結果が失敗に終わったとき、その失敗や間違いから学ぶことができますか?
- あなたのビジネスモデルに合わない仕事やプロジェクトを断ることができますか?
- あなた個人の意見と合わない人がいたとして、その人とビジネスをすることができますか?
- その場で一番賢いと認められないとしても仕事に満足できますか?
- 最初は明確な結果が見えない、曖昧な状況でも仕事ができますか?
これらの質問に対する自分の答えをノートに書いたり、Googleドキュメントなどにまとめたりして、後で振り返って自分の考えを見直すことができるようにしておきましょう。
【付録】定年後の起業 26の適性チェックシート
先ほど紹介した26の質問をチェックシートにしました。こちらを使って、あなたが定年退職後の起業に適しているかどうかを確かめてみてください。
基準
「YES」20個以上 : 定年後の起業を絶対に挑戦すべき!
「YES」15-19個 : 定年後の起業を挑戦すべき!
「YES」10-14個 : 定年後に起業したら人生を楽しめるでしょう
「YES」5-9個 : 定年後の起業はあまり向いていないかもしれません
「YES」5個未満 : 定年後の起業はおすすめできません
まとめ
「なぜ、やるのか」という問いは、あなたの起業家精神、現実、世界観など、様々な分野に関わる多面的な問いであることがきっとわかるはずです。
定年退職後の起業家は、常識、粘り強さ、助け合いの精神など、これまでの人生で培ってきたスキルや特性を重視することで、自分自身や地域社会に大きな価値を生み出すことができます。
問題点に対し、豊富な知識を活用して、起業の障害を回避することができるでしょう。
あなたには、例え成長は遅くとも利益を生む新規事業を立ち上げるための時間も回復力もあります。
投資家の支援を受けた若い起業家のように、すぐに利益を得る必要はありません。
あなたには、仕事を最後までやり遂げるために必要な自己管理能力があります。
自分が本当に情熱を持って取り組めることが何かわかっていて、どう行動したらいいか把握している後期高齢者は、きっと目標を達成するための新規事業を構築することができるはずです。