ビル・ゲイツを成功に導いた「7つのルールを取り入れるだけで」、起業家としての成功確率が格段に向上することをご存知でしょうか。
その7つとは以下の通りです。
- 根気強くアイデアを持ち続ける
- 一生懸命働いて、言い訳をしない
- 競争相手から学び、感謝する
- 変化することが必要
- 自分のビジョンを信じる
- 全てのことを楽しむ
- ベストなチームを作って、日々革新する
この7つを毎日に取り入れることで、起業家として成長し続けることができ、同時に企業の拡大・増収も見込むことができます。
中には「当たり前のこと言っているだけだ」と感じる人もいるかもしれませんが、「当たり前」と言われるほど多くの成功者が実践し、世の中に認められた価値観でもあるのです。
そんなビル・ゲイツの成功7ルールを、彼の言葉とともにお伝えします。
1. 根気強くアイデアを持ち続ける
ビル・ゲイツ氏は、起業アイデアの実現には忍耐が必要であると語ります。
もしあなたのアイデアを実現させるために3~4年の大変で困難な準備期間が必要であったとしたら、僕達の開発したWindowsのことを考えてみてください。
誰も成功するとは思っておらず、IBMもサポートしてくれず、想像していた以上の時間がかかりました。
Windowsが世に知れ渡るまでに4年以上かかりました。しかし今となってはWindowsはコンピューターの定番になっています。
これこそが企業としての壮大な成功といえるのです。
同様に、僕達はインターネットにも可能性を感じています。
僕達の開発したソフトが人気になる可能性を感じますし、ユーザーのみなさんがより良いものにしてくれると思っています。
起業アイデアの中には再現性・即効性の高いものもあれば、実現するまでに時間がかかるものもあります。
そのどちらが優れているということはなく、どちらの事業も持つことが理想です。
時間がかかるものだけでは食べていけず、即効性の高いものはすぐに廃れるリスクがあります。
まずは再現性が高い事業で資金を作り、そこから息が長く、実現に時間のかかる起業アイデアを築いていくことがおすすめです。
2. 一生懸命働いて、一生懸命休む
ビル・ゲイツ氏の創造性はどこから来るのでしょうか?起業家にとって必要な努力と休息の関係も見ていきましょう。
僕はミーティングにたくさん参加せねばなりません。
スケジュールはミーティングでいっぱいです。
子どもたちが寝静まった後、メールチェックをするのは大変です。
日中もどんどんメールが届いて、長い返信をして、それでも週末にもメール対応をせねばならないのです。
1年間に2週間「考える週」として休暇をとります。その間は仕事はせず、読書をしたり、未来について深く考えたりして過ごします。
約25%の時間をヨーロッパやアジアを旅しながら顧客とミーティングをする時間に充てるのが自分にとっては良いバランスだと思っています。
このバランスがとれていると、思考が安定しますし、優先順位がしっかりつけられ、期待されている働きができると考えています。
起業家として一生懸命働くことは大切ですが、仕事で忙殺されると視野が狭くなり、長い目で見ると事業にも支障をきたすことになります。
365日働き続けるのではなく、自分の創造性が最大限に発揮できるように休息も計画的にとることが大切です。
3. 競争相手から学び、感謝する
また、競合他社から学んだからこそ、今のビル・ゲイツ氏がいると言っても過言ではありません。
スティーブ・ジョブズのデザインセンスは全てにおいて特定の美的感覚に基づいています。
ジョブズにはエンジニアとしての知識はほとんどありませんでしたが、デザインセンスが良い方向へと彼を導き、驚くべき製品が作られました。
彼はブランド力を分かっていましたし、彼のマーケティングに対する直感は素晴らしいものでした。
そんな彼に刺激を受けることができたのは、感謝すべきことでしょう。
WindowsとMacは切っても切り離せない関係です。
同時代に生まれ、同じように支持されてきた2つのOS(オペレーティング・システム)は、切磋琢磨して現代の形になったのです。
起業家として競合他社がいることは何も悪いことだけではありません。相手から学び、地震もまた成長できるのですから。
【スティーブ・ジョブズに学ぶ「起業の成功法則」】にて、スティーブ・ジョブズの成功法則も紹介しました。
こちらも合わせてお読みください。
4. 変化することが必要
ビル・ゲイツ氏はさらに起業家にとって変化がいかに重要かを語ります。
古くからあるやり方をずっと続けていてはいけません。技術を身につけて、新境地を開拓していくのです。
例えば、グラフィカルインターフェース(GUI)はかつてOSと切り離して考えられるものでした。
しかしWindowsができてからは、GUIはOSと一緒に使われるようになりました。
ブラウザも同様で、NetscapeはブラウザをOSに組み込もうとしましたが、僕達は自分たちのOSを取り出して、ブラウザを開発し、一次元的にしました。
刻々と競合他社が生まれる市場において、現状維持と成長は同義です。企業の成長が止まれば衰退して他社にシェアを取られることになるからです。
過去、ビル・ゲイツ氏は「リスクを取らないことがリスクとなる」と言いました。
新たなことを取り入れるのはリスクですが、それ以上に何もしないことが大きなリスクとなり得ます。
5. 自分のビジョンを信じる
ビル・ゲイツ氏はWindowsの認知に4年かかったと言いました。しかし、諦める気持ちはなかったと言います。
1983年マイクロソフトは初め、Windowsのコンセプトの元に始まりました。
今日、世を牽引するソフトウェアユーザーはWindowsを利用するようになってきています。
ワードやエクセル、パワーポイントのようなソフトがこんなにも早く浸透するということは予想できませんでした。
しかし、今ではマイクロソフトだけでなく、ワードパーフェクト社やロータス社のような企業もWindowsを導入しています。
ただ、このような未来になることはずっと前から予想していましたし、信じ続けてきました。
今でも毎週のように新しく革新的なものがマイクロソフトから生み出されています。
「良いものが必ず売れる」と断言できるほど、市場は単純ではありません。
しかし、長期的な事業の場合には軸となるビジョンを信じ、ブレずに開発を進めることが大切です。
6. 全てのことを楽しむ
また、今も成長が止まらないマイクロソフトの秘訣は、ビル・ゲイツの「すべてを楽しむ」というマインドにあるようです。
日々することを楽しむことが大切です。僕にとってそれは、賢い同僚と一緒に働くことであったり、新しい課題について考えたりすることです。
また、僕たちが少しずつ成功していっていると感じても、その余韻に浸らないように気をつけています。
過去の栄光にすがることは成長を止めることですから。
今を楽しみ、未来への成長を楽しむことこそ、起業家に必要なマインドです。
ビジネスのこととなるとシビアに考える人もいますが、起こる全てのことに楽しんで向かうことが大切です。
失敗すらも楽しむことができれば、起業家として何をするにも恐れることはなくなりますから。
7. ベストなチームを作って、日々革新する
最後にビル・ゲイツ氏が事業をどのように築き上げたのかについて、その言葉を紹介します。
マイクロソフトの歴史というのは、科学技術分野でのビジネスにおいて何が足りないのかを考え続けるということでした。
研究や顧客からのフィードバックに重点を置いて、革新し続けるということを大切にしました。
最高の人材を雇うことに焦点をあてることによって、会社は発展してきました。
インターネットが良い例です。自分たちの計画を一旦白紙にして、基本に立ち返り、インターネットの本来の良さを取り入れるにはどうすれば良いのかを考えました。
そうすることでインターネットの欠点に気づくことができ、その欠点から人々を守ることができたのです。
「稼ぐこと」は事業の目的の1つかもしれません。しかし、そこに焦点を当てては顧客や社会にとって有益な事業になることは難しく、逆に収益化から離れていくことすらあります。
それよりも「社会に今何が足りていないのか」を考え、その不足感を満たすことが大事だと言います。
人は欲しいものにお金を払います。そして欲しいものは「足りていないもの」です。
相手にとって良いことが自分にとっても良いことになる。ビル・ゲイツ氏の視点は全ての事業に通用する哲学だと言えるでしょう。
まとめ
今回はビル・ゲイツ氏の言葉から7つの成功法則を紹介しました。
当たり前のルールではありますが、当たり前のことが当たり前のようにできている人は少ないのです。
この7つを徹底するだけでも起業家としての成功確率は上がるでしょう。
ぜひ、今後起業をするという方も、経営者の方も参考にしてください。